尼寺の和尚さん

瀬戸内寂聴さんが亡くなった。

テレビニュースで繰り返し、彼女の人となりを伝えている。

この人が僧侶になった経緯だからなのか、事細かに不倫の事とか伝える必要あるのかなと思うが。

私は実はこの人は、あまり好きではなかった。

そもそも色事の話が好きではないので、そこが中心の説法や相談みたいなのが聴いててうんざりだった。

同じような気持ちは、美輪明宏さんにも持っている。

美輪さんも寂聴さんも、多分良いことを言ってるしそれで救われる人はたくさん居るんだと思う。

だけど私は好きではない。

そもそも、坊さんの説法が嫌いなのかも知れない。

京都で有名な鈴虫寺に友人と行った時、住職がなんか面白おかしく話をしていた記憶があるのだけれど、全然響かないどころかうんざりした記憶がある。

でも縁結び目的の多くの女性達が、心酔して聴いている感じがウェーと思った。

一緒に行った友人はその後彼氏が出来たが、私はお守りも買わなかったし、お願いもしたのかしなかったのか忘れたくらいにどうでも良かった。

気が向けば神社にお参りくらいはするけれど、寺はまた違う。仏閣を観るとかそういう気持ちはあるけど、寺は宗教というより僧侶の持ち物で、金儲けの道具という感じだからだろう。

坊さんは檀家周りは原付バイクや軽自動車で、私用には高級車を乗り回すというのはお約束だ。

仏教系の大学に行っていた人に、寺の後継ぎの学生は、親が決めた人と結婚すると決まっているので、学生時代はとにかく遊びまくるという話を聞いて、なんかもうがっかりだった。

今どきの坊主は、殺生も色事もOKなのでまぁ良いのだろうけど、聖職者は清くいて欲しいと思ったりするのよ。

だから坊主は好きじゃない。

 

寂聴さんに個人的に会ったとしたら、きっと良い人で相談でもしたらそれなりに救われる事があったのかもしれない。

でも、そんな事もないのでね。

99歳まで生きて、やるべきことはやれたのでしょう。

傷つけた人もいたでしょうし、後悔もあったかも知れないが、佳き人生だったのでは。

冥土で幸せに。