逢魔刻

何十年も生きているのに、毎年冬になると陽の短さに驚く。

16時を過ぎると、気がついたら部屋の中が暗くなっている。

在宅で仕事をしていると、いつの間にか薄暗がりでPCだけが煌々と明るい状態になっていて驚く。

会社に行くのが嫌で嫌で、家でできる仕事がしたいと思っていたが、しがない派遣労働者にとってみたら、出社した方が仕事はやりやすい気がする。

まぁ始業直前まで寝てて、仕事始まってもやってます風にしてサボってもわからないといえばわからないのは楽だけど。

 

在宅勤務をしていると、夕方暗くなってから外に買い物に出るのが面倒になってしまう。

夕方の暗くなった時間にその日初めて外に出て、薄暗い裏道を歩いていたりすると、今すれ違った人たちは本当に生きている人なんだろうか、などと薄ら寒くなる時がある。

これが会社で一日働いての帰りだったら、そんな風に思うことはないのに。

逢魔刻とは大禍刻とも書く。

 

ニトリで購入した天気管は、なかなか楽しい。

天気の予報できるほどではないけれど、日々結晶が変化するのを見るのは楽しく、遥かな大航海時代に想いを馳せたりする。

ガリレオ温度計も買っちゃおうかなー。

 

カルディで、チョコの出てくるアドベントカレンダーを買った。

自分のために買うというのは久々。

十二月になったので、イヴまで一日一個のチョコのご褒美。

 

少しづつ自分が本来好きだったものとか、やりたかった事とか取り戻していこうと思う。

もう男とかなんか、他人で自分を失くさないようにしないと。

 

とりあえず物を何とかする。何回も書いてるが、物を何とかする。

もうどうせ絶対使わない過去の仕事関係のものとか、職業訓練で勉強したテキストとかも、もうさすがに要らないだろう。

そういうのを見ていると、どうしてあの頃すでに、もう自分は駄目だと思っていたんだろうかと思う。

そんな風に後ろ向きに想い出すくらいなら、もう全て要らないのだ。