さくらの頃

気がついたら、桜が満開なのだ。

一年経つのは早い。

昨年の桜は沈痛な気分で観ていた。

というよりも、観に行くことすらしなかった。

相変わらずパンデミックの中にいるけれど、日常になってしまって、今年はそこまで警戒感がない。

 

職場は年度末で慌ただしい。

異動で人の動きも多いので、若干寂しさもある。

長く居た職場でもないが、去る人を見送るのはなんとなく寂しい。

私はというと、今の会社の別部署で仕事ができる事になった。

契約の関係で年度初めは稼働出来ないようで、仕事初めは四月中旬になる予定。

時給で働く者としては、少しでも早く働きたいが仕方がない。

今年は確定申告もまだ済んでないし、少しゆっくりしよう。

 

今の仕事は当初一緒に入った人が何とも使えない方で、その後別の方と入れ替えになった。

後から来た方も、これはこれでクセのある人で、いろいろとイラッとさせられた。

多分私は、許容範囲が狭いんだろう。

そして他人に影響されすぎるのだ。

それもあと3日で終わる。

これで変なマウントからも開放される。

 

この後からきた60代の女性は、とにかくバブルの申し子みたいな人だ。

話はすべて、バブル時代の華やかな想い出。

挙げ句に人を見下して「あなたって何が楽しいの?」みたいなことを言ってしまう。

こっちからしてみたら、あなたの生き方も何が楽しいの?って感じだが。

実家住まいで、家には妹一家と年老いた母。数年前に当時の彼氏と独立して仕事を始めたがうまくいかず貯金も底をつく。そして彼氏とは破局

彼氏と結婚して家を出るつもりだったのにそれも出来なくなって、老いた時のために姪や甥に「老後はよろしくね」と媚を売る生活。

これを聞いてもいないが話してくるので、そうなんですねーと聞くしかない。

多分私のことを、今までの人生で恋愛すらしてないのねとか思ってそう。

何かにつけ「小金貯めてる感じよねー」などと小馬鹿にしてくる。

 

言ってやりたいことはありますが、多少なりとも人生の先輩なので言いませんが、もう二度と関わりたくないなぁ。

 

そんな三月も終わる。

四月はまた別部署で、同年代の派遣仲間と仕事をするらしい。

今度は普通の人でお願いします。