落葉

この間まで銀杏が綺麗だなと思っていたが、すでに落葉して裸木になっている。

今住んでいる区の街路樹は銀杏が多い。

でもこの辺りに住んで丸二年が過ぎたけれど、今まで街路樹が銀杏の木だというのに気がついていなかった。

仕事をしていると、この時期帰る頃には暗くなっているので、色づいた銀杏をみる事がほぼなかったということだろう。

 

仕事は根を詰めて探してはいないけれど、比較的受かりやすそうな企業からもお祈りが帰ってくるので、厳しいんだなぁという感じ。

今人材不足なのは、医療・看護と、Covid-19に何らかの対応をしている企業なんだろう。

私が数ヶ月前までいた企業も対応でアタフタしていたが、どういうわけか契約終了になった。

社員の異動の時期と重なった所為で、煽りを受けた形だ。

不本意ではあったが、それは派遣の宿命。

嫌なら正社員になれば良いのではなどと平気で言える人は、新卒の就活で良いところに入れて、ずっと働き続けていられる人達なんだろう。

20代女性でも年収が600万とか、そういう企業の人々なんだろう。

まぁ私の年代の女性で働き続けられた人は、公務員とかそれに準じた公益法人の人くらいで、民間企業で50代まで正社員で働き続けられた人は、そんなに多くはないと思う。

 

もう10年くらい前だったか、単発の派遣で一緒になったシングルマザーの人が居たが、仕方なく派遣で働いてみたようで、派遣をすごく馬鹿にしていた。

同じ仕事をしていても、自分はこんなところにいる人材じゃないのよという感じだった。

もともとプログラマーかなんかだったようだけれど、デキ婚を期に仕事を辞めて、離婚後自分で仕事を始めたようだった。

だが、派遣もやらなきゃならないくらいの仕事量だったのだろう。

大学院も出ていて、自分はそれなりに努力して良い大学に入ったのだというのを億面もなく言う人だった。

当然私のような高卒なんか、なんの努力もしないバカ位に見えていたのだろう。

そんな事はもちろん言わないけど、なんかそんな感じが端々にあった。

最近ふとネットで検索してみたら、士業の資格を取って開業しているようだった。

あーそうね、彼女のようなプライドの高い人は、センセイと呼ばれる仕事に就きたがるよね。

 

プライドも高く、人を選別している感じで、あんまり気持ちのよい人ではなかったが、彼女の何が一番嫌だったかというと、結婚も略奪婚だったし、現在付き合っている人も結婚している人だというのを、どちらかというと自慢気に言っていた事だ。

他人の物を取りたがる人って、結局誰かより優位に居たいのではないかと思う。

彼女がその話を私にしたのも、私が彼女より遥かに下層の人間だと思っていたからのような気がする。