北風ぴいぷう
今日は寒い。
スーパーに買い出しにと思ったけれど、辞めてしまった。
これで、まる2日一歩も外に出ていない。
ま、いつものこと。
2年前まで、たきびの歌の発祥の地と言われる近くに住んでいた。
子供の頃は北の国に住んでいたが、本当にあちこちで焚き火をしていた。
北の国には垣根のある家は少ないので、垣根の曲がり角ではなかったけど。
焚き火とか薪割りとか、時々やってみたくなる。
薪の割れる感じ、もう経験する事もないかなぁ。
キャンプもやらないしね。
薪ストーブや石炭ストーブに火を入れるのとかも、またやってみたい。
もうそんなの使うこともないけど。
今日はすごく寒いなぁ。
今日こそ部屋を片付けないとと思ったけど、今日も進まず。
働いていないのだから、時間はあるんだけどね。
しかし今まで住んだ部屋のほとんどが、学生よりは社会人が多く住んでいたんだけれど、必ず隣や真下の部屋が昼間誰かが居る部屋なのだ。
そうすると平日の昼間ですら、ちょっと掃除や片づけに気を使ってしまう。
”あら、お隣働いてないのかしら”とか思われたくないとか考えてしまって。
ずっと若い頃住んだ部屋では、隣は8畳程度のワンルームに夫婦と成人した子供2人が住んでいた。
子供達は、寝るときは他に借りてる部屋に帰るみたいだったけど。
ある日親子で壮絶な喧嘩をしてて、子供が「おやじの働いてるところなんか見たことねーよ!」とか言って暴れまわって、母親が「お父さんの首締めるのやめてー!!」とか言ってて、通報するべきか?と思ったくらいだった。
その後住んだ部屋は、大家さんの2階で、隣は40代くらいの女性だったが働いていないようだった。ある日階下の大家さんのご主人の方が亡くなって、隣の人からお通夜に一緒に行きましょうなどと言われていたのに、お通夜の日にはすでにいなくなっていた。
そしてお葬式の日に大家さんの家に空き巣が入って、香典などが盗まれたというのを随分たってから大家さんに教えてもらった。犯人は見つかっていないとの事だったが、私もどうやら疑われていたらしい。どう考えても隣の女だろ?
その後住んだ部屋では、ある日ふとベランダを見ていたら、隣から男の頭がそーっと覗いていた。
不動産屋に言うと、隣はオーナーの息子だとの事だった。不動産屋はオーナーよりで文句はオーナーに言えみたいな態度だった。当然覗かれた事をオーナーに言ったけれど、「うちの息子は、あなたの方が大騒ぎしてたから覗いたと言ってたわよ!」とか言ってなんの謝罪もなかった。
オーナー息子は、大手ゼネコンの社員だと言うことだった。
何の保障もなく、3ヶ月で引っ越した。
その次に住んだ部屋は、隣に専門学校生らしい男性が住んでいた。そのうち学校は卒業したようだったけれど就職した気配がなく、時々うさんくさい電話営業みたいな声が聞こえてきたりしていた。
その部屋に住んでいる時は、郵便が頻繁に盗まれていた。
ある日通販で注文した物が届かなくて、販売元に連絡したらポスト投函されているという事だった。そういう電話のやり取りをしたすぐ後にひと月も遅れて商品が届いた。
アパートの壁は薄く隣の声は丸聞こえなので、こちらの電話を聞いて隣の男が返してきたのだと確信した。
契約書が開封されて届いたりもしたし、友人の手紙がひと月遅れで汚れて届いたりした。
今から思えば、当時就活で返送されてきた履歴書なども、多分その男に盗まれていたと思う。
ある日、隣人の努めている会社の人という人が訪ねてきて、隣の部屋は住んでいるか聞かれた。
「昨日も電気ついてましたよ」というと「連絡が付かない」との事だったので親切に管理会社と仲介の不動産屋を教えてあげた。
しばらくして警察と管理会社が来て鍵を開けて、中で寝ていた男をみつけたようだった。
「大丈夫か?あ!薬じゃないか!おい大丈夫か!」みたいなやり取りがあって、救急車に乗せられていた。でも実際はただ寝てただけだったらしい。薬は風邪薬。
次の日母親らしき人が来て、地元に帰ったようだった。
郵便物を盗んだりしていたのは絶対こいつだったが、証拠が無くてどうにも出来なかった。
他にもカップルで半同棲してて、メンヘラの彼女が夜中に騒いで警察呼んじゃう部屋とか、これまたおっさんと若い子のカップルで、夜中から朝方にかけて奇声をあげて騒ぎ回る部屋とか、全部書いたらキリがない。
まぁね、そう考えれば今も真下の部屋は老夫婦と成人した息子が住んでいて、いつも誰かは居るみたいだけどそんなに煩くないだけ良いか。