雨粒

気象病という奴になると思うが、低気圧の日は調子が悪い。

もともとそういう体質だった上に、数年前に肋骨を複数本折ったので、低気圧の時は色々調子が悪い。

今日は結構駄目な日である。

肋骨はレントゲンも写りにくいので、結局何本折れたかははっきりしない。

見えたのは5本だけど、たぶん他に何本か折れたと思う。

これからの人生、雨の日はずっと痛いんだろう。

 

二週間前に花を買おうと思って、スーパーの花売場を見ていたら、蕾が四つついた百合が一本298円で売っていた。

まだ硬い蕾で、全然咲く気配がない感じだったけど、安さにつられて買ってみた。

一週間後に一輪咲いて、次の日の夜に一輪咲いて、二日空けてもう一輪咲いた。

最後の小さな蕾が、昨日辺りから咲きそうだけれど、寒さの所為かまだ咲いていない。

真っ白なオリエンタルリリー。

香りが強くて、部屋中に充満している。

香りで酔いそうなくらい。

蕾はすべて夜開いているのだけれど、百合の花とはそういうものらしい。

今まで蕾だけの花なんて買った事がなかったので、花がちゃんと咲くのかしらと思っていたが、予想以上に綺麗な花が咲いて、咲き始めた時にはなんか感動した。

咲いたらすぐに開く前の花粉を取り除いたりと、花を甲斐甲斐しく世話をしていると、なんか生まれたーみたいな気分だった。

 

今までだって戴いた花に蕾もあって、活けてから花が咲いたりした事もあったけど、こんな風に思った事がなかった。

なんだろうなぁ。おやゆび姫でも生まれてくるかのようなワクワク感だった。

最後の一輪は、他より小さな蕾だったので、咲かないかも知れないなと思っていたので、ここまで成長すると思わなかった。

咲くなら今夜かなと思うけれど、たぶん私が眠っている間だろうなぁ。

そういうところもなんか可愛い。