三日月夜

しばらくぶりに日東紅茶のDaily Clubを買ったら、パッケージが変わっていた。

入数も減っていた。

個包装も密封になっていた。

飲んで大変がっかりした。

あの香りが無い。あの香りがない。二度言いました。

味は多分悪くない(味覚に問題があるので、さほど気にしない)。

でもあの香りが無い。

Daily Clubはあの香りが良かったのに。

大変残念です。

まだ、旧パッケージのものがあったら買って来よう。

 

テレビで岩井俊二監督の「Love Letter」を観た。

この映画、たしか今は無くなった逓信博物館で、短く編集したものを観たのだった。

それ以来、全編観たのは初めてのような気がする。

亡くなった恋人に手紙を書く、というところから始まる話。

初めて観たときは「お元気ですか。私は元気です」のシーンがどうもやりすぎ感があって好きじゃなかった。

今となっては、あの心境もわからなくもないという気持ちだ。

どこかで大きな声で、彼に言えなかった事を言いたいという気持ちが、私にもある。

全然泣くような映画ではないので、安心して観られるし、小樽の街の空気感も懐かしくて良かった。

主人公が冬に自転車に乗っているという、北海道ではありえない設定には違和感あったけど。

 

昨日辺りから、また彼の事で不安定になっていた。

あの時、あの時、なんとか出来たのに、という。

でも、今思ってもどうにもならないのに。

 

棺の中の彼は、体のほとんどが隠されていた。

それが意味するものはわかっていたのに、今更その事を思って不安定になる。

ひとりで死なせて、本当にごめんなさいと思う。