白い曇天

空が白い。

今日の曇り空。

 

東京の曇り空は灰色が多いが、今日は白い。

 

北の国では良くこういう空を見ていた。

真っ白な空。雲が動くのすら分からないほどの白一色。

そういう空を長いこと見て育ったので、今日の空は落ち着く。

こんな空の下で過ごした10代までの日々。

本当に人生って短い。

 

一昨年の冬に父が亡くなってから、特にそう感じるようになった。

 

人の人生の大半の事は、20代までに終わるような気がする。

あとは何となく追われて追われて、気がついたら終わっている。

その間に子育てやら仕事やらで慌ただしく過ごしているのだけれど、それも振り返って見れば、20代までの想い出よりも不鮮明な気がする。

まぁそれは、子育てをしなかった自分が思うだけで、子育てという自分以外の人の人生に関わった人にとっては、それと同じだけの長さと鮮明さがあるのかもしれないが。

 

あっという間に80位になりそうだなぁ。