ここは地の果て

渋谷区のはずれで、60代の路上生活の女性が殺された。

渋谷区の繁華街と渋谷区のはずれの場所を、行き来して暮らしていたようだ。

60代と言っても、今は働いている人はたくさんいる。

夜明け前のバス停で、ひきこもりみたいな40代の男に撲殺されるまでに、一体彼女はどう生きてきたのだろう。

所持品の中には電源の入らない携帯電話や、運転免許証があったようだ。

バブルの頃には30代の前半、きっとそれなりに海外旅行をしたり、花金に夜の街に繰り出したり、楽しく暮らしていたのだろう。

それがなぜ路上で死なねばならなかったのだろう。

 

私が彼女の年になるまでに、あと10年もない。

今、無職で独身の私が60代になったら、あのような生活に陥らないとも限らない。

どうしてそうなったのか。住む場所もなく生活保護も受けず、寒い路上で暮らすことになったのだろう。

 

私は人が嫌いだ。

きっとこういう人が歳を取った時に、誰にも頼れずに路上生活になるのだろう。

人嫌いは治せないが、いざという時は行政なりNPOなりに頼れるようにはしよう。

 

60代なんて今はみんな若々しい。

どうしてあんなところで死んじゃったのだろうなぁ。

うちからゆっくり歩いても30分くらいの場所だよ。

まぁでも、これ以上生きたくもなかったのかもな。

 

追記(2020.11.22)

犯人の罪状は傷害致死

死因は殴られた事により椅子から落ちて、頭を打ったことによるくも膜下出血

殺すためではなく、ただ虐めたかっただけなのか。