万聖節の前の晩

ハロウィーンの夜

 

今年は、渋谷もおとなしいようだ。

かぼちゃで何かお菓子をとか思ったけど、結局かぼちゃサラダを作っただけ。

 

こういう外国から来た言葉は、時代に依って発音が変わる。

私が若い頃は、カルティエのことはカルチェと言った。

今言うとなんですか?って言われそう。

 

Halloweenは小学生の頃からイギリスのファンタジーばかり読んでた私は、ハロウィーンと言うと思っていたが、数年前にHalloweenが一般的になった頃はハロウィンと呼ばれていた。

5、6年前だったか、ハロウィーンと言ったら「ハロウィンでしょ」と年下の子に訂正された事があった。

そうですか、今の日本ではハロウィンと言わねばならないのですね、と思ってやっと直したら、最近は「ハロウィーン」に統一したらしい。

もうなんか、もやもやするわ。

本来の発音に寄せたって事なんだろうと思うけど、今まで苦労して直したのに元の発音で良かったんじゃんって感じだ。

おかげで今は、どっちだっけと混乱するわ。

 

ハロウィーンの季節になると、ブラッドベリを思う。

ブラッドベリを読んでいた北の国の、10月の空気の匂いを想い出す。

年を取った所為か、あの秋の中に戻りたいと思う。

東京にはあの秋の匂いはしない。