2020年の7月が、こんな状況になるとは。
本来ならオリンピック開幕まであと少し、と東京は浮足立っている頃だったのに。
大きな災害があると、どんな人にもやはり影を落とす。
東北の震災の時も、それをきっかけに人との関係も変わったりした。
今回もそんな感じだ。
それは私の問題なのかも知れないけれど、それでもやはり多くの人に大きな災いは影響する。
7月だというのに、気分はまだどこか3月辺りで止まっている。
あれから桜が咲いて、ゴールデンウィークが来て、夏至も過ぎたのに、気分は冬のままのような気がする。
4月に3週間も自宅待機した事も、自分の中では気分が停滞している原因だ。
あれが人間関係にも、仕事にも大きく影響した。
そろそろここから抜け出さないと。
そのためにやることは、まず転職なのかも知れない。
若い頃に職場の男の先輩に、指輪をもらった事があった。
のんきな自分は、それがどんな意味があるのかよくわからなかった。
相手は既婚者だったし、なんの下心もないだろうと思ってもらった。実際下心は無かったのだと思うが。
その人の友人がインドだったかどこかで祈りを込めて作っているという、お守りみたいな金のリングだ。
私の停滞した人生を思って作ってくれたのだと思い嬉しかったが、その後も何の良い事もないどころかそれからの日々は結構地獄だったので、何年も使わないままだった。
それをここのところ良く身につけるようになった。
あの先輩は、今頃どうしているだろう。
時々四谷の行きつけの小料理屋というか、居酒屋というのかに連れていってくれた。
今でもあの店で飲んでいたりするのだろうか。
もう店の名前も場所も忘れてしまったが。
コロナ禍の今、あのバブルの時代は夢のようだ。