九月。
気がつけば、夏も終わりかけ。
暑い夏だったけれど、なんだかカラリとした入道雲にサイダーみたいな夏ではなかった気がする。
いや、それは自分が年齢を経たからか。
子供の居ない人にとっては、こども時代はこどもの頃で終わってしまう。
子供のいる人は、こどもと共にこども時代を再体験出来るが。
最近仲良くしてくれてる若い人を見ていると、自分の失った時代を思い起こして、なんだか切なくなる。
この若い子は私に子供がいたとしたら、まさに自分の子供の世代だ。
このくらいの子供を育てていたら、また違った感慨なんだろうなぁと思う。
自分が子供を育てていたら、こどもと過ごす夏は、もっと違っていただろう。
そして今頃、また孫と夏を追体験していたかも知れない。
そう思うと、その経験を出来なかった事は、少し残念ではある。
ところで、私はこの若い子が、職場の上司と不倫していると思い込んでいた。
そしてひとりでがっかりしていた。
でも、どうやら考え過ぎだったらしい。
まぁ例えそうでも、他人がとやかくいうことでは無いのかもしれない。
そんな夏も終わる。
残暑はまだ厳しいけど、夜風は涼しくなった。