どこか遠い国で

人間の証明』とりりィさん。

この歌を聴いたのは、中学生くらいだったかな。

未だに想い出すフレーズ。

 

2年後くらいに取り壊しと決まっていた賃貸住宅が、急遽前倒しで取り壊しになると通知があったのが8月末。

そんなタイトなスケジュールにも関わらず、間に入っている不動産屋がさっぱり部屋探しに協力的ではなくて、やっとこれはまずいと部屋探しを始めたのが10月に入ってから。

若い頃の部屋探しと違って、不動産屋とのもやもやするやりとりに辟易しながらも、引っ越し先は決まりそうだ。

いよいよ荷物の整理を始めないとならない。

こんどは今より広い部屋の予定。

 

結局中野区には、4年余りしか住まない事になった。

若い頃住んだのと同じような場所に住んで、当時歩いた路地を歩きながら自分はすごく歳を取ったと実感し切なくなったりした。

なぜあの希望に満ちて暮らしていた状況から、転落していったのだろうと後悔したり。

そういう場所に住むことも、どこかで若い頃への未練と決別する意味で良かったのかも知れないが。

 

昨日、永年使っていた陶磁器を落として割ってしまった。

丈夫な器で、何回か落とした事もあったが割れずにいた。

今回は見事に割れた。

落ちる時に咄嗟に受ける事も出来たように思うけれど、なぜか割れないだろうと思って落ちるに任せてしまった。

景品でもらったような安い物だったが、本当に永い間毎日のように使った。

3色セットで、30年くらいの間にひとつづつ壊れていった。

今回は、引っ越しの前に役目を終えたのだな。